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なんとなくじゃないけど、なんとなく


ロックがやりたいMの日記
by CROCODILE_M
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おとといのこと

おととい、吉祥寺へ友部正人さんに会いに行った。
会いに 行ったんだ。

おとといのこと_f0062987_0343738.jpg

前に会ったのは去年の夏のゆうこときかない祭でのこと。
その時が初めて会った日。
おとといは二回目。

初めて会った日、初めて会った瞬間に私はもう涙が込み上げてしまって、「朝の電話」という亡くなった高田渡さんのことを書いた曲を友部さんが歌い始めたら涙が止めどなく流れて流れてどうしようもなかったっけ。
なんといったらいいのかわからないある感情が揺さぶられて涙がにじみ出てしまう。
友部さんの歌にはそんな力がある。
今まで訪れたライブであんなに泣かされたのは他にない。
そして私は友部さんのことが大好きなんだなってことを思い知った。
また会いに来ようってその時思ったんだった。

それで、おととい会いに行ったの。
リクエスト大会ってことで一人一人が三曲リクエストして集計して順位の高かった曲を歌ってもらえるってことだった。
考えあぐねた結果、私がリクエストしたのは「私の踊り子」「一本道」「君が欲しい」の三曲。

あの人の曲はものすごくたくさんあるので私の知っている曲なんてほんの一部なわけだけど、それでも好きな曲がたくさんあって困った。
きっとあの場に来ていた人みんなが三曲にしぼるのにとっても苦労したんだろうと思う。
順位の下の方はたくさんの曲が出過ぎて紹介しきれない程だったみたい。
たった一人の人でも好きって言ってもらえる曲がたくさんあるんだから、やっぱり、すごい。

私がリクエストした曲は全部10位以内に入ってたみたい。
だけど、歌ってもらえたのは一曲だけ。「一本道」!やっぱり一位!
他の曲は同列順位の曲の中から友部さんが選んだ結果落選してしまったわけだけど、どれも聞けて良かったって思える歌だったから全然悪い気分じゃなかったよ。

最初に歌ったのは「もう春だね」って曲。
早くもじーんと来てしまった。

「大阪へやってきた」をやってくれるとは思ってなかったからすごく嬉しかった。
荒々しくギターをかき鳴らして「♪南へ下る道路には〜」って歌い出しから私の胸のあたりから脳天にかけて鳥肌がさざ波を打つのを感じ、それはその曲が終わるまで止まらなかった。
あんなにゾクゾクさせられる歌を聞いたのは初めてのことだった。恐かった。

「フーテンのノリ」は初めて聞く歌だったけど喉の奥と鼻の先がツーンとした。
それを歌っている顔が泣いているように見えてなんだか切なくってたまらない気持ちになってしまった。

と、かなり省略したけどここまでが前半の話。
今日は長くなるので休憩を挟みますって。
後半はもったいないからもっと省略して書こう

三位の「乾杯」
この歌も生で聞けることになるなんて。震える想い。
で、私は気付いたんだ。歌詞をちょっと変えてるの。
「その日に取り残されたのは一日中ぽかんと口を開けてテレビを見ていた、僕ぐらいのもの」っていう歌詞の最後が「僕達」って歌ってたの。
あぁやっぱりあの頃より丸くなってんだなって思ったよ。そんな所も好きだよ。

それから一位の「一本道」
なんでなんだろう、本当に分からないけどこの歌は泣いてしまう。
家でCDを聞いていても泣いてしまう時がある。
そして別に泣きたくって私はリクエストしたんじゃない。
好きだからリクエストして聞いてたら勝手に涙がこぼれてしまうんだよ。これはどうしようもないよ。

それで終り。
だけど終わるわけがなくって当然のアンコール。
でもアンコールの曲もみんなが大好きな曲で皆の熱が下がらないので再びのアンコール。
それで友部さんは詩を朗読しておしまいにした。「おちんちんしぼり」

その後、私はCDにサインしてもらって握手までしてもらった。
「おやすみ」ってあの人は言っていた。
恐い目。だけど優しい空気。壊れてしまいそうだけど強い。


感激の夜は嬉しすぎてなかなか寝付けないでいたんだった。
また会いに行きます。
おやすみなさい
by CROCODILE_M | 2006-05-31 01:36
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